何気なくオンラインでスクロールしていたら福岡に新しくオープンしたラーメン店の魅力的な動画広告から湯気の立つラーメンが目に飛び込んできて、思わず惹きつけられました。「豚骨不使用・魚介ベースのスープ」というキャッチフレーズが大きく掲げられた瞬間、私の好奇心に電光石火の如く火がつきました。
天神エリアで、いつもの博多豚骨とは一味違う醤油ラーメンを提供するお店は、まさに私が探し求めていたものだったからです。
天神の中心にある隠れたラーメンの名店
舞鶴通りの脇道にひっそりと佇むこのラーメン店は、雑多なビルの迷路のような1階部分にあり、入口は奥まっていて、まるで秘密の隠れ家のようです。
普通のアパートの扉のように見える入口をくぐると、その上には「アナタの推し麺にしてください。」と書かれた怪しく紫色に光るネオンサインがドアから掲げられています。
店内に一歩足を踏み入れると、まるで宇宙船や潜水艦に乗り込んだかのような、近未来的で不思議な空間なのになぜかこじんまりとした居心地の良さも感じられます。
ラーメンと日本の地下アイドル文化が出会う場所
むき出しのコンクリートの壁には、いつかトップ・スターになることを夢見て福岡の親富孝通りで小さなステージに立ち、セーラームーン風の衣装で歌って踊る10代のセミプロアイドルたちのサインやポスターがびっしりと貼られています。そう、そこには近未来風のモダンな空間に現代日本のサブカルチャーの活気が息づいているのです。
実は「俺の推し麺」のオーナーは熱心な地下アイドルオタクで、地元アイドルたちの大ファンでもあります。ラーメンへの情熱と同じくらい、イベントやお店を通してこれらのスターの卵を応援することにも力を注いでいるのです。
オーナー曰く、これまで「地下アイドル」について何も知らなかった人も、ほぼ毎日ステージを見ることができる親富孝通りにぜひ一度足を運んでほしいとのこと。そこにはきっと、何か特別な発見が待っているはずです…
上品なスープと手作り感に溢れる「俺の推し麺」の味わい
このように確かに店内の雰囲気は独特ですが、それでもこの体験をしっかり支えているのは、やはりラーメンの味そのものでしょう。
煮干し、昆布、鰹節などから取った魚介ベースのスープは、上品であっさりとした味わいです。口の中に豊かな香りがふわっと広がり、後味はすっきりと清々しい印象です。やや縮れた、手作り風の麺は、噛みごたえがありつつも弾力があり、スープによく絡みます。
前日に漬け込み、一晩休ませた後、低温でじっくり約4時間煮込まれたチャーシューは、深みのあるコクと満ち足りた味わいです。この素朴な温もりと手作り感あふれるラーメン全体と相まって、まるで家庭で作ったような安心感を感じさせてくれます。

「俺の推し麺」の醤油ラーメンはあっさりとして初心者にも食べやすくラーメンと日本の地下アイドル文化の両方を同時に体験したい方にぴったりの一杯です。
ラーメンのサイズは小・中・大・特大から選べます。また、チャーシュー、味付け半熟卵、生卵、メンマ、ネギ、のり、ほうれん草など様々なトッピングを加えて自分好みにカスタマイズできます。お腹が空いている時は基本の醤油ラーメンにこれらの家庭的なトッピングを加えてパワーアップさせてみてください。ちなみに私のような小柄な女性でも通常サイズは少し物足りなく感じましたので、ほとんどの大人が大サイズ以上を注文した方が満足できるでしょう。
海外からのラーメン初心者でも気軽に挑戦できる、日本ならではのサブカルラーメン体験
「俺の推し麺」の醤油ラーメンはあっさりとしていて初心者にもやさしい味わいです。海外からのゲストに博多ラーメンを紹介する第一歩としてぴったりで、現代日本の少しユニークな側面を垣間見ながら、ゲストと一緒に家庭的な一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか?
俺の推し麺(福岡・天神)
• 住所: 〒810-0073 福岡市中央区舞鶴1-9-4モダンパラッツォ天神ヌオーヴォ102号
• 営業時間:
o 火曜~金曜 12:00~14:00 / 18:00~24:00
o 土曜・日曜・祝日 11:00~24:00
• 定休日: 月曜日(ただし、連休に週末が含まれる場合は、連休明けの最初の平日が休業日となります)
• 電話番号: 092-791-1169
• 公式サイト: https://oreno-oshimen.com