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捨てるには惜しいほど美味しいお茶—玉露「しずく茶®」

土曜日, 4月 19, 2025

味わいが四段階を経て広がる特別な体験

お茶があまりにも美味しくて、捨てるなんてもったいないと感じたことはありませんか?そんな時は、飲み終えた茶殻をお酢と醤油で和えて食べてみてはいかがでしょうか?これは福岡県八女市星野村の茶の文化館で体験できるお茶の楽しみ方です。

ひと口ごとに温度の異なるお湯を注ぐことで、この「しずく茶®」では、四段階を経て味の変化を楽しむことができます。「しずく茶®」は、茶の文化館が登録商標して提供している特別な玉露の高級茶です。

福岡を訪れる際には、ぜひ味わうべき他にはない、唯一無二のお茶体験となるでしょう。

お茶と共に育った日本人の私にとっても新たな発見となる体験でした

私は日本で生まれ育ち、これまでずっと上質な日本茶を楽しんできましたが、「しずく茶®」をご相伴させて頂いた時は、本当に目から鱗が落ちるような体験でした。そんな私でさえ感動したのですから、日本茶に馴染みのない海外の方にとっては、まさに人生を変えるような特別な体験になるに違いありません。

上質な玉露の茶殻はどんな味?

まず、最初に45°C(113°F)のお湯が注がれるとまろやかな甘みを感じた後、しっかりとした旨味が口いっぱいに広がり驚きました。

その後、60°C(140°F)のお湯が加えられ第二・第三段階へと進むにつれて、コクのある味わいがさらに深まり、なめらかで爽やかな旨味の香りが立ち上がりました。

第四段階では、80°C(176°F)のお湯が注がれ、軽やかな後味を楽しみました。

そして最後に、スタッフの方が急いでお酢と醤油を湯呑に注ぎ、小さなフォークを添えて「茶葉をそのまま召し上がってみてください」と言った瞬間、私は本当に衝撃を受けました。

サラダのように食べた茶殻は、ほんのりとした苦味と甘みが絶妙に調和し、驚くほど美味でした。やわらかいほうれん草を思わせるような味わいもありつつ、やはりそれとは異なる、玉露ならではの独特な風味が感じられました。

本物の玉露の茶殻がどのような味わいなのか―それはやはり、実際に体験してみなければわかりません。ぜひ、ご自身の舌でその味を確かめてみてください。

最後に 「ドーン」と響く茶殻を食べるクライマックスで終わる味のシンフォニー

この「飲んで」、「食べる」玉露体験は、他に例えるものがないほどユニークで、言葉で表現するのが難しいほどです。あえて言うなら、それはまるで絶妙なオーケストラの演奏を聴いているかのような感覚です。

その瞬間ごとに発展する味と香りのハーモニーは、ピアノ(弱音)から始まり、フォルテ(強音)へと盛り上がり、ピアニッシモ(最弱音)で静かに落ち着き、最後は茶殻を食べるという「ドーン」と響く衝撃で幕を閉じます。

この「しずく茶®」体験をした後には、きっとこう言いたくなるはずです。「今まで“緑茶”と呼ばれるものを飲んできたけれど、本当の緑茶の味を知ったのは、今日が初めてかもしれない・・・。」

玉露の茶殻を楽しむ予期せぬ喜びを味わおう—お酢と醤油で和えてユニークで風味豊かな体験を。

「しずく茶®」の健康効果について

この特別な体験は、味わい深く楽しいだけでなく、健康にもとても良いのです。玉露の茶葉には、食物繊維をはじめ、ビタミンCやカテキンが豊富に含まれており、風邪、高血圧、動脈硬化、さらにはがんなど、さまざまな健康リスクを予防する効果があるとされています。

また、甘みと旨味のもとであるテアニンには、脳内のα波を増やし、心身をリラックスさせる効果があるといわれています。さらに、フッ素は虫歯の予防にも役立ちます。

「しずく茶®」誕生の軌跡

玉露の茶葉にこれほどの効能があると知れば、茶殻を「食べる」という発想にもさほど抵抗を感じなくなるかも知れません。ですが、「そもそも、この驚きのアイデアはどこから生まれたのだろう?」と疑問に思われる方もいらっしゃるでしょう。

「しずく茶®」の始まりは、1994年の「茶の文化館」開館直後に遡ります。当時、地元の美食家でもある一人の学者が茶の文化館を訪れたことがきっかけでした。

ちょうど星野村の最高級玉露の味わいを茶の文化館でどのように引き出し、伝えるかを関係者が色々と試行錯誤していた時に、京都の煎茶道流派「皇風煎茶禮式(こうふうせんちゃれいしき)」の特別な飲み方にヒントを得たのです。

この飲み方では、蓋をほんの少し傾けて茶碗との間にできた隙間から、わずかにしたたり落ちる一滴一滴の茶を味わいます。まさに「しずく」を楽しむという趣向であり、そこから「しずく茶®」という名前が生まれました。

また、「しずく茶®」で使われる茶器も特徴的です。「蓋碗(がいわん)」と呼ばれるもので、日本茶ではほとんど使われることのない、中国由来の器です。1600年以降に日本に伝わったとされており、茶碗に蓋がついた独特の形状をしています。

試行錯誤する中で茶の文化館のスタッフがこの蓋碗を使って星野玉露を淹れてみたところ、その繊細な風味が四段階にわたって変化しながら広がる様子に深く感動し、この淹れ方をすぐに採用することを決めたということです。

お酢と醤油で茶殻を食べることで風味がさらに引き立つ

この飲み方が初めて茶の文化館で紹介された際には、単に「すすり茶」と呼ばれ、茶葉は一煎ごとに捨てられていました。

しかし、この特別な体験に深く感動した美食家の地元の学者が「こんなに美味しいお茶には、もっとふさわしい名前が必要だ!」と声を上げ「しずく茶®」の名を授けたのです。同時に残りの茶殻をお酢と醤油で食べることも提案されました。それ以来、この特別な飲み方は「しずく茶®」として広まり、1998年には「茶の文化館」の登録商標となったのです。

お茶の文化館の中央には「呈茶ホール」があり、抹茶や和紅茶をはじめとしたさまざまなお茶を楽しむことができます。しかし、お茶の文化館まで来たなら迷わず「しずく茶®」を選びましょう。抹茶や紅茶は他でも飲めますが、「しずく茶®」はここでしか味わえません。地元民が自信を持ってお勧めする特別なお茶をぜひ一度お試しください。

茶の文化館(福岡県八女市星野村)

  • 住所: 〒834-0201 福岡県八女市星野村10816-5
  • 営業時間: 午前10:00 ~ 午後5:00
  • 定休日: 火曜日(祝日、5月、夏休み期間中は開館)
  • 入館料: 無料
  • 駐車場: 30台
  • 電話番号: 0943-52-3003(営業時間 9:00 ~午後5:00)
  • ウェブサイト: https://www.hoshinofurusato.jp/tea/

メニュー

(価格は変更される場合があります。最新情報は直接ご確認ください。)

  • 極上しずく茶 – ¥900 ~
    ※八女伝統本玉露(GI地理的表示登録産品)
  • しずく茶 – ¥600 ~
  • 抹茶セット – ¥700
  • 和紅茶 – ¥450
  • グリーンティー – ¥360

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